ミールスとは南インドスタイルの定食のことで主にランチ時に提供されるものをいいます。
バナナの葉っぱや大皿にバラエティー豊かな料理が並び見た目にも楽しい食事です。
基本的にミールスはベジタリアンメニューで構成されていて、その味付けはシンプルでさっぱりしたものが多いのが特徴です。タマリンドの酸味の効いたもの、ココナッツ風味のもの、ヨーグルト味のもの等、南インドの暑い気候によく合う味付けになっています。ベジタリアンメニュー以外の肉や魚の料理もやはり南インド特有のタマリンドやココナッツを使ったものが多く軽やかで胃もたれの心配がありません。南インド料理は同じインドでも北インドのこってりとした濃厚な料理とは全く対照的なさっぱり、すっきりとした料理なのです。また北インドではチャパティのようなパンが主食なのに対し、南インドではお米が主食で、カレーもお米と相性の良いものが多いのも特徴です。
いろいろなお皿が並ぶミールスですが、食べ方に特にルールはありません。ただ私たちはそれぞれの料理を「混ぜて食べる」のがミールスの美味しい食べ方だと考えています。それぞれの料理は個別に食べても美味しいのですが、混ぜ合わせることによってまた違う美味しさを感じられると思います。